the mobile
「夜神君 ちょっと」
「ん?」
「この・・ユリってどなたですか?」
「!? それ僕の携帯じゃないかっ 何勝手に見てるんだ!」
「きちんと夜神君の了承は得ましたから」
「覚えがないよ 僕には」
「眠る前に聞いたら頷いてました で ユリって?」
「・・・・・ガールフレンドだよ」
「ただの友達ということですか」
「まあ 今は会う暇も無いから電話でたまに話すくらいかな」
「10分も・・・何を話してたんです?」
「彼女が一方的に話すから聞いてただけだよ 流河には関係無いだろ」
「関係ならあります」
「・・・そっちの関係じゃない」
「そっちとは?」
「〜〜〜とにかく 僕が女の子と電話で話すくらいでいちいち詮索するな」
「まあ ユリさんと関係を持つことは無いとは思いますが・・・念のためです」
「それは分からないだろう 僕だって・・!」
「夜神君はユリさんを抱きたいと思ったことがあるんですか!?」
「いや・・・まあ」
「どっちなんです」
「何で答えなくちゃならないんだ」
「・・・・・・」
「おいっ 流河!触るな」
「夜神君が悪さ出来ないように搾り取ってあげます」
「悪さって・・女性を抱くのは自然なことだろう こっちの方が不自然だ」
「・・・童貞のくせに」
「!? 流河・・・今なんて言った・・・」
「夜神君は童貞だという事実を言ったまでです」
「・・・僕が童貞だという証拠でもあるのかっ 失礼な奴だな」
「じゃあ初めてはどなたとなさったんです?」
「私的なことだから秘密だ」
「・・・ほら やっぱり」
「何がやっぱりだ 自分がちょっとばかり経験有るからってーっ!」
「では私を抱いてみますか?」
「流河・・・論外だよ 流河を抱くなんて・・・・」
「夜神君は童貞のままでいてください」
「童貞 童貞言うな!! 決め付けやがって・・・くそっ」
「ムキになるからですよ」
「ふー・・・そろそろ起きないと」
「待ってください」
「――――っ!」
Lは一糸まとわぬライトの中心に顔を埋めた。
「・・・・・・・」
「おい朝っぱらから・・・盛る・な・・・」
「・・・起って・・ますよ」
「生理現象・だ・・・くっ・・・・」
「・・・・・・・」
「りゅ・が・・・・顔・・・離せ・・・」
「このまま・・・」
「バカっ・・も・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「うっ・・・――――――――んっっ!」
「・・・・・・・・・」
「はぁ・・・は・・・・」
「やっぱり苦いですね」
「吐き出せっ・・・」
「飲んじゃいました」
「・・・僕は頼まれても同じこと絶対しないから!」
「じゃ 手だけでも」
「そんなもの触れるわけないだろうっ」
「・・・・・・」
「おいおい流河・・・」
「夜神君は見ていてください」
「なんで男の自慰行為を見物しなきゃならないんだ トイレでやれよ」
「夜神君 夜神君・・・・」
「聞いてるのか・・・? まったく 付き合いきれないよ」
「・・・・・見ていてくださいと言ったはずです」
「うるさい 変態っ」
「・・・・・・・!」
「わっ ちょっ・・・無理・・流河!」
「昨夜何度もしたからほぐれてます ほら」
「っ・・・・・」
「入りましたよ」
「痛い・・・抜け!」
「切れてはないはずですが・・・」
「! なぞるなっ!」
「切れてはないようです」
「きつい・・」
「いい子ですから 動きますよ」
「・・・・っ・・・っ・・・・・くっ・・」
一本の着信履歴がもとで、ライトは朝からLに抱かれてしまった。
「流河のヤツ・・・する口実に着信履歴の話を持ち出したんだ・・」
『朝から元気だったな』
「ふんっ いい迷惑だよ ・・・・ユリちゃんか・・」
ライトは悔しさのあまりユリとデートする約束をすぐに取り付けた。
『ライトって鈍感なんだな あれはどう見ても嫉妬じゃねーか』
案外鋭い死神の言葉は携帯でユリと話すライトには届かなかった。
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04.06.27