the popular man






「夜神君」

「あれ・・・流河この講義取ってたのか」

「隣りいいですか」

「・・・ん」

「人 多いですね」

「人気の講義なんじゃないか?」

「夜神君効果ですよ この多さは」

「何ぶつぶつ言ってるんだ」

「いえ・・・」




・・・講義終了・・・




「流河 ノート取ってなかったけど大丈夫なのか?」

「頭に入ってるので大丈夫です」

「はは 僕には座って親指しゃぶってるだけに見えたよ」

「・・・・・・・」


ひょいっと顔を寄せたLはライトの唇を掠め盗った。


「!!」

「隙あり・・・です」

「こんなところで・・・!」

「夜神君には隙があります その隙を窺っている人間がいるということを忘れないでください」

「流河が一番危ないじゃないか! いいか 人前で二度とするな」

「わかりました 人前でなければしてもいい ということですね」

「そうは言ってない 勝手に解釈するな!」

「そろそろ移動しないと次の講義に間に合いませんよ」

「わかってるさ 流河が引き止めたんじゃないか」

「終わったら迎えを寄越します・・」

「いらない 僕だって忙しいんだ 流河だって捜査疲れでクマが濃くなってる」

「私は夜神君と居ればぐっすり眠れる気がします だから」

「行かない そんなこと言って・・・張り切るだろ 僕の負担も考えろ」

「・・・添い寝で我慢しますから」

「何が添い寝だっ男二人で寄り添って眠るなんて 気色悪い」

「・・・・・・」

「!流河っ 離せ」

「主席合格コンビがこうして抱き合ってる姿を見られたら噂になりますね」

「当然 笑いものにされるだろっ」

「ホテルへ来るか・ここで抱き合う以上のことをするか・・・夜神君が選んでください」

「〜〜〜〜〜くそっ!ホテルに行く 行けばいいんだろ!!」

「では さっそく帰りましょうか」

「僕は次の講義があるから後で」

「一度休んだくらいで単位を落としてしまうような夜神君ではないでしょう」

「まあ僕の頭なら問題ないけど・・・」

「さあ」


ピピピ


「流河の携帯か?」

「失礼します」 ピッ

『竜崎!どこにいるんです!?予定の時間過ぎてますよ』

「どなたですか」

『松田です!早く本部に戻ってきてください』

「お掛けになった番号 間違ってますよ」


ツーツー・・・


「流河のこと呼んでなかったか?」

「いえ これから夜神君と居るときは携帯は切るようにします」

「それはまずいだろう 流河は指揮する立場なんだから」

「・・・・・・」

「? どうした」

「一度捜査本部に顔を出して来ていいですか」

「もちろんだよ」

「ホテルで待っててくれますか?」

「どうしようかな」

「もしホテルに居なかったら夜神君の家に押し掛けますから」

「・・・本当にやりそうだな 流河なら」

「妹さんにあることないことぶっちゃけますよ」

「やめろ! 粧裕には絶対に会わせないぞ!!」

「ではホテルで待っていてください」

「・・・くっ・・」












ライトは言われたとおり某ホテルの一室で、リュークを構いながら流河を待つことになった。












「ライトはシスコン・・・これは使えるな」


妹を盾にライトを操る術をLは会得した。







04.06.16