shopping with pets







 「スーパーに来るのは初めてです 」

 「そうだろうと思ってたよ・・・流河 あまりキョロキョロするなっ!」

 「・・・!! 夜神君!夜神君!!」

 「ん? ・・・ああケーキか」

 「買ってください」

 「なんで僕が? お金なら腐るほどあるだろう?」

 「お金はワタリが持たせてくれないので・・・ だから買ってください」

 「安物のケーキだぞ? いつも流河が食べてるケーキとは全然違うよ どうせ 」

 「じゃあ どれくらい違うか確かめたいです 」

 「はー・・・ってこらっ! 指しゃぶるなっ! 涎垂らすなっ!! みっともない」

 「買ってくれるまでここを動きません」

 「!? 流河・・・どうしてそんな我侭言うんだ いい加減にしろ!」

 「いいのですか?周りの人が私達に注目してますよ」

 「はは 僕が流河から離れれば済むことさ 」

 「・・・買ってくれるまでこのまま夜神君の後ろに付いてまわりますよ」

 「〜〜〜〜〜僕を脅す気かっ!?」

 「買うと言ってくだされば 離れて待ちます」

 「くっ・・・これ以上注目を浴びたくない 流河・・・今回だけだぞ!!」

 『ククッ』

 「ありがとうございます イチゴののってるヤツと このチョコのヤツです」

  「まったく図々しいなあ 涎拭いて待ってなよ」

  「はい」

  「・・・って付いて来てるじゃないかっ」

  「涎は拭きました 夜神君は何を買うんですか」

  「服の袖で拭ったのか・・・ 僕はポテチを買う コンソメが好きなんだ」

  「ポテチ・・・コンソメ・・・・」

  「ほら これだよ 」

 「甘いのですか?」

 「甘いというか・・・辛さもあって・・・」

 「夜神君が買うなら味見させてください」

 「いいけど ・・・この際だから流河用に一袋買ってあげるよ」

 「いえ 夜神君のを分けてもらうのでいいです」

 「? そうか 他にはリンゴ・・・は今日はいいから レジに並ぼう」

 『!? ライト〜〜〜 リンゴ! リンゴはーー???』

 「リンゴ 好きなんですか?」

 「いや まったく」

 『家のリンゴもうストック切れてるぞーー!リンゴー!!ライト〜〜』

















ライトを笑ったリュークはこの日リンゴを食べさせてもらえなかった。




















 「ふんっ・・・ペットが二匹もいたんじゃ僕も大変だよ」




 


04.05.29