「夜神君 乗っていきませんか 」

Lこと流河旱樹の誘いに、夜神月はリムジンに吸い寄せられた。
 







caffein










「!?僕の家の方角じゃない・・・どこへ向かってるんだ?」
「せっかくなので 私の住処へ案内します」
「悪いけど今日は疲れてるんだ」
「家に帰れば寛げるのですか?」
「・・・それは・・・」
「お父さんが入院していて ご家族の皆さんもいろいろ大変でしょう」
「まあね」
「もうすぐ着きます ゆっくりしていって下さい」
「ははっ 強引だな」





あるホテルの一室にたどり着いた。
部屋へ入ると流河はさっそくソファの上で体育座りをする。
いつものように裸足のままだ。
運転手兼執事のようなワタリと名乗る男がどこかへ姿を消している間、
ライトは室内の様子を観察していた。
広い空間に細工の施されたテーブル、質の良いソファ。
親指をしゃぶっている男を除けば、家で過ごすよりは落ち着ける空間なのだろう。


一命は取り留めたものの、心臓発作で倒れた父親の入院は
夜神家に暗い影を落としていた。
主婦である夜神母は、毎日家と病院の往復で疲れが出ており、
妹の粧裕もそんな雰囲気を感じ取っているのか元気が無い。
そうした家の状況を離れて過ごす空間としては、評価できると思えた。



「お待たせしました 」
「ケーキをそんなに・・・誰が食べるんですか?」
「私です 」
「今、コーヒーを淹れますので 」
「どうも・・・ 流河は5個も食べるのか?」
「いいえ 一つは夜神君のです 」
「そ・・・そうか 」
喋りながらもケーキを口に入れていく流河を見ながらライトは汗を流した。

「どうぞ」
「ありがとうございます」
「それでは また後ほど」
ワタリが退室し、室内は二人だけ。


「このコーヒーうまいな 」
「ワタリは淹れるの慣れてますから 」
「いつもこんな感じなのか? 」
「こんな感じとは?」
「ワタリさんが用意してくれるのかってことさ 」
「はい ワタリに限らず周りの者がたいてい用意しますから 」
「・・・・・・」
当たり前のように言ってのける流河を見て、
どんな環境で過ごしてきたのかと、甚だ疑問に思った。




ライトは自分に出されたケーキを食べ終え、コーヒー二杯目を口にした。





「!!」


体内で熱が徐々に高まり、痺れに似た強い感覚がライトの全身を支配した。
異変に気付いたLはじっと様子を凝視している。

「流河・・・何か僕に盛ったな!? 何を入れた!!」
「これから分かりますよ」
「くっ何を・・・考えているんだっ」
「・・・前 窮屈そうですね そのままでいいんですか?」
言われた通り、服の下で膨れ上がったその部分は圧迫されていた。

「・・トイ レ・・に・・・」
ドサッ
すでに体の自由が効かないほどのソレは威力で、
ライトはソファから落ちた。

「行かせません」

うずくまったライトを抱き上げると、
Lは隣りの部屋へ歩いて行き、ダブルベッドの上にライトを下ろした。
体を折り曲げて激しい快感の渦に飲み込まれそうになりながら歯を食いしばる。
Lはベッドルームの扉に内側から鍵をかけ、ライトのもとへ戻る。



「夜神君 その刺激はしばらくは続きます 
 自分で処理するか 私の手を借りるか・・・選んでください」

「―――っ!?」

内側からの強すぎる刺激に耐え切れず、
ライトは性急な動きでフロントチャックを下ろすと自身を取り出し、
がむしゃらに手を上下させる。


「はっ・・・・はっ―――――くっ!!」


あっけなく体を震わせて放出した。
その様子をじっと見続けていたLは、ライトの傍まで接近する。


「夜神君・・・まだまだです」


羞恥を感じる間もなく、ライトは再び力を取り戻している。
内なる刺激はライトを駆り立てて止まない。


「いったい・・・どんな・・・薬を・・」
「私がお手伝いしないと治まらないような媚薬です」


Lを睨み付けるライトの眼は潤んで赤く充血している。

体を縮めているライトの下肢から下着ごと一気に抜きさったLは、
上を向いたライトのそれを口中に迎え入れた。


「うっ・・・はっ・・・・は・・・っ」


Lの頭を剥がそうとした両手は力が入らず添えられるだけとなり、
まるで招きよせているようにも見えた。



「はぁっ・・・もっ・・・――――んっ!!!」


Lが敏感な部分を吸い上げたとき、ライトは果てた。





「苦いですね」

放たれた液を飲み込んだLは感想を洩らしたが、息の荒いライトの耳には届かなかった。
右手に液体を垂らし、ライトの窄まりへと這わす。

「!!」

冷たいモノをありえない部分に感じ取ったライトは体を震わせた。
その反応を無視し、Lは指を内へ内へと潜らせる。

「・・・流河っ・・・何して・・・抜けっ!!」

弱々しく口だけで抵抗してみせるライトの声を黙殺し、内を探る。
ある部分を掠めたとき、ライトの体が反応したのを見逃すLではなく。

「ここですか」

集中して知ったばかりの弱い部分を攻める。


「やめっ・・・ろ・・・・・りゅぅ・・・はぁっ・・・・」


ベッドの上で悶えながら身体を捩るが、もたらされる強い快感から逃れる術は無い。

「もう 三本入っています 分かりますか?」
「知る・・・かっ・・はぁ・・・・も・・・!!」

達しかけたソコの根元を左手で塞き止める。

「っ・・・?・・・」
「夜神君ばかりズルイので 今度は私にも楽しませてください」

直後、内の指を引き抜き、Lは一気にライトを貫いた。



「――――――っ!!!」
「くっ きついですね」



薬が作用しているとは言え、初めて男を迎え入れたソコはLを思うさま締め付けてくる。
前を弄ってやりながら、徐々に、速く、動き出す。


「はっ はっ・・何で・・こん な・・・」

「夜神君 私は あなたのことを――――」

「!?! ウソっ・・ばかり・・そん・・・あっ!!」
「一緒に・・・」






「「―――――――っあっ!!!!!」」






囁きは届くことなく、ライトは限界に達しシーツの上にくずおれた。













「少しやり過ぎたか・・・」


たいして反省していないような口調で呟き、Lはライトの髪を繊細な手つきで撫でた。
目元が窪んではいるが深い眠りに落ちているため起きる気配は無い。


「こうでもしないと お前は眠れなかっただろう?」


応えの無い問いかけをこぼし、
しばらく髪を撫で続けた後、シーツごとライトを引き寄せたLは
届かない哀しみを振り切るようにしっかりと腕の中に抱き締めて夜を超えていった。












































「・・・・・・・・・」
朝方になっても深い眠りから覚めないライトの唇に
Lはそっと自分のそれを合わせた。
昨夜は触れもしなかった唇は、仄かにコーヒーの香りがした。




そうしてライトが目を覚ますまで、
腕の中の温もりを手放そうとはしなかった。







04.05.24