なぜかお姫様のようなピンク色のドレスを身にまとったL。
そこへ、ヅラ止めのためにブリーフを頭に被ったヅライトが現れた!
手を組んだLはライトを振り仰いであるお願いをした。

「夜神くん 私にそのブリーフをください」
「! 馬鹿なこと言うんじゃない」
「どうしてもそのブリーフが欲しいのです」
「・・・・流河の下着と交換だったら考えてやらないこともない」
「私はいつもノーパンですから交換出来る下着がありません」
「じゃあこの話はなかったことにしよう」
「待ってください!・・・夜神くんが捜査本部に加わった日に張り切って穿いたトランクスならあります」
「現物を見せてみろ」
「分かりました ワタリ!私の例のトランクスを今ここへ持って来い!」
「かしこまりました 少々お待ちを」
「おいおい ワタリさんをこき使うなよ」
「ワタリなら慣れていますから気にしないでください」

笑顔で言ったLは近くにあったドーナツを摘まんで口に入れた。

「坊ちゃま お持ちしました」
「夜神くんにお渡しして!」
「夜神様 こちらが御所望の品でございます」
「どうも・・・!」

ライトは渡されたトランクスにあるものを見つけて驚いた。

「流河 ここの染みのようなものは何だ?洗ってないようだし・・」
「ああ それは私が椅子から落ちた時に漏らしたものです」
「!? いい大人が恥ずかしくないのか?」
「単なる生理現象ですから」

飄々と言い切るLを、ライトは汗を浮かべて睨んだ。

「まあこれしかないのなら仕方ない ・・・これは貰っておく」

ちゃっかりLの使用済みトランクスを受け取ったライトは丸めたものをシャツの胸ポケットに収めた。

「次は夜神くんの番です」
「分かったよ 適当に見繕って今度会うときに持ってくるから」
「それじゃダメです 私は今夜神くんが付けているそのブリーフと交換のつもりで下着を渡したんですから」
「僕にブリーフを取れって言うのか?断る!」
「力づくで奪ってみせます」
「はは 獲れるものなら獲ってみ・・!?」
「ほら 取れました・・・ !」

ブリーフをもぎ取ったLは、ブリーフにライトの髪(ヅラ)まで付いてきたのでさすがに驚いた。

「くっ・・・・」
(僕の秘密が暴かれてしまった こいつ・・生かしてはおけない)
『クククッ ヅラってバレタなライト』

ひた隠しにしていたヅラをストッパーのブリーフごと奪われて暴かれてしまったライトは屈辱に顔を歪ませた。
「僕のブリーフ(とヅラ)を返せ!!」
「返しません もうこれは私のものです」
「どうせ心の中では軽蔑しているんだろっ!誰かに話して見せるつもりか!?」
「夜神くんが嫌がることはしません 私はどんな夜神くんでも・・・たとえヅラを被っていたと知っても・・夜神くんが好きです」
「!!!」
(こいつ本気で・・・?いや、騙されるなライト!こいつがとんだ狸だということを忘れたのか!)

「夜神くん 返事は・・・」
「ふっ冗談はよせ 流河」
「私の純情を冗談にしないでください!」

怒ってつかみかかって来たLの手から離れたライトのブリーフ(ヅラ付き)が絨毯に落ちた。
とっさにLをかわしたライトは、ブリーフに飛びついた。
慌てて装着し、一安心して気が緩んだ隙をついてLに押し倒されてしまった。

「こらっ乱暴するな!外れるだろう(ヅラが)」
「ここには私しかいませんし私は気にしません(ヅラくらい)」

意外にも広い心でヅラ被りライトを受け入れたLは、驚きを隠せないライトを抱いた。
そうしてヅライトと姫Lの交わる様子を、死神のリュークだけが見ていた。
笑いながら・・・。

翌日。
Lの部屋から抜け出したライトは家路を急いでいた。

『ライト 重大な秘密(ヅラ被ってたこと)がバレちまったけどこのままでいいのか?』
「いいわけないだろう しかし・・・」
『どうした』
「すぐにLを殺すわけにもいかない だから僕はもっと精巧なもの(開発されたヅラ)を身につけることにする」
『・・・・・・・へー』
「そして 僕は・・・ヅラ世界の神となる!!!」
『・・・・・・・頑張れよ・・・・』
(クククッ やっぱライトって面白ーーーー!!)


【ヅライトの決意】完。




04.07.21 NOTEに掲載したものを転載。